【動物病院監修】犬が嘔吐したときの原因と対処法|繰り返す・血が混じるときは要注意

【動物病院監修】犬が嘔吐したときの原因と対処法|繰り返す・血が混じるときは要注意
________________________________________
【はじめに】
相模原市・町田市・八王子市の皆さま、こんにちは。相模原市緑区の「ほさか動物病院」です。
今回は「犬の嘔吐(吐く)」について解説します。わんちゃんが突然吐くと驚くかもしれませんが、原因や対処法を知っていれば、慌てずに対応できます。この記事では、犬が吐く原因、家庭での対処法、動物病院を受診すべきサイン、そして当院での治療内容をご紹介します。
________________________________________
【犬が吐く原因は?】
犬の嘔吐にはさまざまな原因があります。代表的なものを以下にまとめます。
食事に関する問題
•    急なフードの変更:消化器官が慣れずに嘔吐を引き起こすことがあります。
•    食べ過ぎ:大量に食べると胃が対応できず、吐いてしまうことがあります。
•    異物の誤飲:おもちゃや人の食べ物などが原因になることもあります。
ストレス・環境の変化
引っ越しや雷、旅行などの環境変化がストレスとなり、嘔吐するケースがあります。
感染症
パルボウイルスやジステンパーなど、重症化する恐れのある感染症でも嘔吐は見られます。
寄生虫
腸内に寄生虫がいると、消化器の異常から嘔吐することがあります。
内臓疾患
胃腸炎、膵炎、腎臓病、肝臓病、腫瘍など、重大な病気が原因で吐く場合もあります。
薬の副作用
一部の薬(抗生物質、鎮痛薬など)により嘔吐することがあります。
乗り物酔い
車や電車などの乗り物に慣れていないわんちゃんでは、移動時に吐くことがあります。
________________________________________
【わんちゃんが吐いたときの家庭での対処法】
1.    嘔吐物のチェック
o    色(黄色・赤色・黒色など)
o    内容物(食べ物・異物・寄生虫など)
o    回数や時間間隔を記録
2.    食事の調整
o    軽度の場合は12時間の絶食→少量の食事で様子を見る
o    水分補給は続ける
o    重度(何度も吐く、水も吐く)はすぐ受診
3.    静かな環境の提供
o    ストレスを減らし、安静にさせる
________________________________________
【動物病院の受診が必要なサイン】
以下のような症状が見られる場合、早めの受診をおすすめします。
•    嘔吐が何度も続く
•    吐いた物に血が混ざっている
•    下痢、元気がない、発熱など他の症状を伴う
•    子犬、高齢犬、持病があるわんちゃんの嘔吐
________________________________________
【ほさか動物病院での検査と治療】
1. 問診・身体検査
ご家族からの情報をもとに身体検査を行います。
2. 検査
•    血液検査、X線、超音波、便検査などで原因を特定
3. 治療
•    点滴、制吐剤の投与
•    必要に応じて内視鏡・外科手術による異物除去
________________________________________
【当院の嘔吐治療の特徴】
1. 丁寧な問診と身体検査で、的確な初期評価
当院では、まずご家族から詳しいお話を伺います。嘔吐の回数、タイミング、食事内容、最近の行動や環境の変化などを丁寧にヒアリングし、必要に応じて体温測定や触診などの身体検査を行い、緊急性や重症度を把握します。
2. 原因を明確にするための検査機器を完備
•    血液検査:内臓機能(肝臓、腎臓、膵臓など)の異常や脱水の有無を確認。
•    超音波検査(エコー):胃腸の動き、異物の有無、腫瘍の有無などを視覚的に確認。
•    X線検査:異物の存在や腸閉塞の兆候、腹部の異常を確認。
•    内視鏡検査:異物の取り出しや粘膜の状態確認に使用(必要に応じて実施)。
当院では、これらの検査を組み合わせて総合的に判断します。
3. わんちゃんの状態に合わせた治療法の選択
症状や原因に応じて、以下のような治療を行います:
•    脱水や電解質異常の補正:点滴による水分・栄養補給
•    制吐剤の投与:嘔吐を抑え、胃腸を安静に保つ
•    誤飲・異物除去:内視鏡や手術による対応
特に、異物誤飲の疑いがある場合は迅速な処置が必要です。催吐処置(薬による嘔吐の誘発)、内視鏡で取り出せるケースも多く、体への負担を最小限に抑えるよう努めています。
異物の可能性がある場合は食事をしないで受診をお勧めします。
4. 入院管理にも対応
重度の嘔吐や、繰り返し嘔吐するわんちゃんに対しては、必要に応じて入院での治療・管理も行っています。安静が必要な場合や、頻繁な点滴・注射による対応が求められる際にも安心してお任せいただけます。
5. 再発防止のための食事指導・生活管理のアドバイス
治療後は、再発を防ぐために、食事内容の見直しや生活環境の改善についてアドバイスいたします。ストレス対策や、消化器にやさしい療法食のご提案も可能です。
________________________________________
【まとめ】
わんちゃんの嘔吐は、軽度から重度までさまざまな原因があります。様子を見ても改善しない、または他の症状がある場合は、すぐに動物病院を受診してください。
相模原市・町田市・八王子市で犬の嘔吐にお困りの際は、「ほさか動物病院」までご相談ください。専門的な検査と治療で、わんちゃんの健康をサポートいたします。