肥満細胞腫
肥満細胞腫は体の中にある肥満細胞という細胞が腫瘍化して増殖してしまう病気で、結節(しこり)を作ります。犬の皮膚にできる悪性の腫瘍の中で最も発生率が高く、多くは中年齢以降(7歳以上)で発生し、皮膚以外にも、粘膜や内臓など体のどこにでも出来る可能性があります。見た目は他の皮膚病変と似ていますが、肥満細胞腫は肥満細胞が出す炎症物質のために、軽くさわっただけでも、しこりの周囲が赤く腫れたり、胃が荒れたり、嘔吐や下痢を引き起こしたりすること(ダリエ徴候)があります。
治療は、外科切除が一般的です。細胞診を行うことで診断することができますので、日頃からわんちゃんの体をよくさわってあげて、今まで無かったしこりを見つけたら病院を受診しましょう。