角膜潰瘍
犬の角膜潰瘍(かくまくかいよう)は、目の表面にある透明な膜(角膜)に傷ができることで発症する病気です。原因としては、外的な刺激による傷や異物の混入、感染症、さらにはまつ毛やまぶたの異常などが考えられます。悪化すると、視力や生活の質にも大きな影響を与える可能性があるため、早期の発見と治療が重要です。
症状は目のしょぼつきや、涙の量が増えたり、目をこすったりする行動を見せることがあります。また、目の充血(赤み)や白濁が確認されることがあります。
診断には、眼科検査で傷の場所や深さを確認し、必要に応じてさらに詳しい検査を行い、根本的な原因を調べます。
治療には、炎症や感染を抑えるための点眼薬、内服薬、エリザベスカラーによる保護が主に使われますが、重症の場合には眼瞼縫合や被覆術といった手術が必要になることもあります。角膜潰瘍の予防には、目の周りを清潔に保ち、目の健康を定期的にチェックすることで異常を早期に発見できます。日頃から目の異変に気を配り、少しでも気になる症状があれば、早めに受診をお勧めいたします。
