【動物病院監修】猫の咳の原因と対処法~注意すべき呼吸器疾患のサイン~
【動物病院監修】猫の咳の原因と対処法~注意すべき呼吸器疾患のサイン~
はじめに
相模原市・町田市・八王子市の皆様、こんにちは。
相模原市緑区にある ほさか動物病院 です。
「猫ちゃんが咳をしている」「毛玉を吐き出すような仕草が多い」──そんな様子に気づいたことはありませんか?
猫ちゃんの咳はあまり頻繁に見られる症状ではありませんが、実際に咳が出ている場合は 呼吸器の病気や全身疾患のサイン の可能性があります。
一見すると「毛玉を吐こうとしている」ように見えることも多いため、見分けがつきにくいのですが、咳と吐き気は別の症状 です。飼い主様が早めに気づき、適切に対応することで猫ちゃんの健康を守ることができます。
________________________________________
猫ちゃんの咳の原因と対処法とは?
猫ちゃんの咳にはいくつかの原因が考えられます。
1. 気管支炎・猫喘息
猫ちゃんの代表的な呼吸器疾患で、アレルギー性の炎症や過敏反応により気道が狭くなり咳が出ます。
👉 発作的な咳、呼吸困難、ゼーゼー音が特徴です。
2. 感染症
ウイルス(猫風邪)、細菌、寄生虫(肺虫)によって呼吸器に炎症が起こり、咳が出ることがあります。
3. 異物
草や小さな異物が気管や喉に入り込んだ場合、咳をして取り除こうとします。
4. 心臓病
心臓の異常によって肺に水がたまり、咳が出ることがあります。中高齢の猫ちゃんでは注意が必要です。
5. 腫瘍
胸部や気管支に腫瘍ができると咳の原因になります。
________________________________________
自宅でできる猫ちゃんの咳ケア
咳が軽度で一時的な場合、自宅でできる工夫は以下の通りです。
1. 環境を清潔に保つ
埃やタバコの煙、香水、アロマなどの刺激物を避けます。
2. 快適な湿度を保つ
乾燥は呼吸器に負担をかけるため、加湿器を使用するのも有効です。
3. ストレスを減らす
静かな生活環境を整えることが咳の予防につながります。
ただし、咳が続く場合や悪化する場合は必ず動物病院での診察が必要です。
________________________________________
動物病院を受診すべき猫ちゃんの咳サイン
• 咳が毎日のように出る
• 発作的に苦しそうに咳き込む
• ゼーゼー、ヒューヒューといった呼吸音がある
• 口を開けて呼吸をしている
• 咳に加えて食欲不振や元気消失がある
• 嘔吐や下痢など他の症状も併発している
これらは重い呼吸器疾患のサインであり、早急に受診が必要です。
________________________________________
ほさか動物病院の猫ちゃんの咳診療方法
当院では、猫ちゃんの咳の原因を調べるために以下の診療を行います。
1. 問診と身体検査
咳の出方、持続時間、発症のきっかけを詳しく伺います。
2. 画像検査
胸部X線やエコーで肺や心臓の状態を確認します。
3. 血液検査
通常の血液検査だけでなく、動脈血液のガス分析を行うことで肺の状況を把握します
4. 必要に応じた追加検査
気管支洗浄や内視鏡検査で炎症や異物の有無を調べることがあります。
5. 治療
• 感染症 → 抗生物質や抗真菌薬
• 猫喘息や気管支炎 → 吸入薬、ステロイド、気管支拡張薬
• 心臓病 → 心臓薬や利尿薬
• 異物 → 内視鏡による除去
• ネブライザー治療
________________________________________
ほさか動物病院の猫ちゃんの咳治療の特徴3つ
1. 詳細な診断で原因を特定
咳の原因は多岐にわたるため、X線や血液検査などを組み合わせて正確な診断を行います。
必要に応じて全身麻酔下で気管支鏡検査をすることで原因の究明を行います
2. 吸入治療の導入
猫喘息や気管支炎の場合、全身投与よりも副作用が少ない吸入療法を取り入れています。
3. 生活環境の改善サポート
ご家庭でできる環境整備やストレスケアについて具体的にご提案します。
________________________________________
おわりに
猫ちゃんの咳は見過ごされがちですが、呼吸器や心臓の病気のサインであることも少なくありません。
早めに原因を突き止め、適切な治療や生活改善を行うことが猫ちゃんの健康を守るカギとなります。
猫ちゃんの咳の場合は、早めに適切な対応を取ることが大切です!
症状が長引く場合や他の異常がある場合は、ぜひ「ほさか動物病院」での診察をご検討ください。私たちは地域の皆様と猫ちゃんの健やかな毎日を全力でサポートいたします。
________________________________________