【動物病院監修】犬の逆くしゃみの原因と対処法~鼻咽頭疾患の可能性と内視鏡検査の重要性~

【動物病院監修】犬の逆くしゃみの原因と対処法~鼻咽頭疾患の可能性と内視鏡検査の重要性~
はじめに
相模原市・町田市・八王子市の皆様、こんにちは。
相模原市緑区にある ほさか動物病院 です。
愛犬が急に「ブーブー」「ガーガー」と音を立てて鼻から激しく息を吸い込むような仕草を見せたことはありませんか?
これは 逆くしゃみ(リバーススニーズ) と呼ばれる現象で、多くは一過性で心配のないものですが、中には鼻の奥(鼻咽頭)に疾患が隠れていることもあります。
この記事では、犬の逆くしゃみの原因と自宅でできる対応、受診が必要なサイン、そして当院「ほさか動物病院」で行える検査・治療について詳しくご紹介します。
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犬の逆くしゃみとは?
通常の「くしゃみ」は鼻から勢いよく空気を吐き出す動作ですが、逆くしゃみはその逆で、鼻から激しく空気を吸い込む動作 を指します。
•    発作的に数秒~数十秒続く
•    「ガーガー」「ブーブー」と特徴的な音を出す
•    首を伸ばして苦しそうにすることもある
•    終わるとケロッとして元気に戻ることが多い
小型犬や短頭種(チワワ、ポメラニアン、パグなど)に比較的多く見られる症状です。
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犬の逆くしゃみの原因と対処法とは?
生理的な要因(多くは心配不要)
•    興奮したとき
•    散歩や運動後
•    急に冷たい空気を吸ったとき
•    鼻や喉に軽い刺激があったとき
このような場合は一過性で、発作後は普段通り元気に戻るため、大きな心配はありません。
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病的な要因(注意が必要)
逆くしゃみが頻繁に起こる、持続時間が長い、元気や食欲に影響がある場合には 鼻咽頭の疾患 が隠れていることがあります。
代表的な疾患は以下の通りです。
1.    鼻咽頭ポリープや腫瘍
 鼻の奥にできものがあり、気道が狭くなることで逆くしゃみが頻発することがあります。
2.    異物(草の種、ホコリなど)
 散歩中に吸い込んだ草の穂やゴミが鼻咽頭に入り込むことで刺激が起き、逆くしゃみを繰り返します。
3.    慢性鼻炎・感染症
 細菌やウイルス、アレルギーなどによる炎症で粘膜が腫れると、逆くしゃみの発作が増えることがあります。
4.    軟口蓋の異常
 短頭種に多い構造的な問題で、気道が狭くなり逆くしゃみを助長します。
👉 このような病的要因は、内視鏡検査によって原因を確認し、治療につなげることが可能です。
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自宅でできる犬の逆くしゃみ処置
発作が起きたときにご家族様ができる対応は以下の通りです。
1.    落ち着かせる
 ご家族様が慌てず声をかけ、背中を優しくなでて安心させてください。
2.    のどを軽くさする
 刺激を与えることで発作が収まることがあります。
3.    鼻を一瞬塞ぐ
 数秒間鼻を覆うと、犬が反射的に唾を飲み込み発作が止まることがあります。
ただし、頻度が多い場合や症状が長引く場合は必ず病院を受診してください。
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動物病院を受診すべき犬の逆くしゃみサイン
•    発作が頻繁に起こる(毎日、何度も繰り返す)
•    発作が1分以上続く
•    元気や食欲が落ちてきた
•    鼻水、くしゃみ、咳を伴っている
•    いびきや呼吸困難がある
•    発作後も苦しそうな状態が続く
これらは 鼻咽頭疾患や気道の異常 が関与している可能性があります。
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ほさか動物病院の犬の逆くしゃみ治療方法
当院では逆くしゃみの原因を明確にするため、以下の流れで診療を行います。
1.    問診と身体検査
発作の頻度や状況を詳しく伺い、一般身体検査を行います。
2.    画像診断
必要に応じてレントゲンや超音波で気道や周囲の異常を確認します。
3.    内視鏡検査
当院では内視鏡を用いた検査が可能です。鼻咽頭を直接観察し、
•    ポリープや腫瘍の有無
•    異物の確認と除去
•    粘膜の炎症の程度
を評価できます。そのまま治療(異物除去や組織採取)につなげられるのも利点です。
4.    治療
•    軽度 → 生活環境の改善、サプリメント、薬による症状緩和
•    感染症や炎症 → 抗生物質、抗炎症薬
•    異物 → 内視鏡で除去
•    腫瘍や重度の病変 → 専門的な治療に連携
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ほさか動物病院の犬の逆くしゃみ治療の特徴3つ
1. 内視鏡を用いた精密検査と治療
逆くしゃみの原因となる鼻咽頭疾患を直接確認し、その場で治療できる体制を整えています。
2. わんちゃんに優しい治療方針
不要な薬の長期投与は避け、原因に合わせた最小限の治療を行います。
3. ご家族様との丁寧な情報共有
動画を持参いただければ症状確認に役立ちます。診断や治療方針をわかりやすくご説明し、不安を取り除けるよう心がけています。
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おわりに
犬の逆くしゃみは多くの場合で心配のない現象ですが、鼻咽頭の病気が隠れていることもあるため注意が必要です。
「よくあることだから大丈夫」と自己判断せず、頻度が多い場合や苦しそうな場合は動物病院での検査をおすすめします。
犬の逆くしゃみの場合は、早めに適切な対応を取ることが大切です!
症状が長引く場合や他の異常がある場合は、ぜひ「ほさか動物病院」での診察をご検討ください。当院では内視鏡を用いた検査・治療も可能で、愛犬の健康を全力でサポートいたします。
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