【動物病院監修】猫の血尿の原因と対処法~泌尿器の病気に早めの対応を~
【動物病院監修】猫の血尿の原因と対処法~泌尿器の病気に早めの対応を~
はじめに
相模原市・町田市・八王子市の皆様、こんにちは。
相模原市緑区にある ほさか動物病院 です。
「猫ちゃんのおしっこが赤い」「トイレで血の混じった尿をしている」──そんな様子を見て驚いたことはありませんか?
猫ちゃんの血尿は、泌尿器の病気や全身疾患のサインであり、早めの受診が必要な症状のひとつです。特に雄の猫ちゃんでは尿道が詰まりやすく、命に関わる尿閉塞 に発展することもあります。
この記事では、猫ちゃんの血尿の原因、自宅でできる工夫、病院を受診すべきサイン、そして当院「ほさか動物病院」での治療と特徴について解説いたします。
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猫ちゃんの血尿の原因と対処法とは?
1. 膀胱炎
最も多い原因のひとつです。細菌感染によるものや、特発性膀胱炎(原因不明でストレスが関与するもの)があります。
👉 頻尿や排尿時の痛みを伴うことが多いです。
2. 尿石症(ストルバイト結石・シュウ酸カルシウム結石など)
結石や砂状の結晶が膀胱や尿道を刺激し、血尿が出ることがあります。
👉 雄猫ちゃんでは尿道閉塞の危険性が高く、緊急治療が必要になることもあります。
3. 腫瘍
膀胱や尿道に腫瘍ができると血尿が続くことがあります。特に中高齢の猫ちゃんでは注意が必要です。
4. 外傷
落下や交通事故などで膀胱や腎臓にダメージが加わると血尿が出ることがあります。
5. 全身性の病気
凝固異常や高血圧など全身疾患の一部として血尿が出ることもあります。
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自宅でできる猫ちゃんの血尿ケア
血尿がある場合は基本的に早めの受診が推奨されますが、軽度の場合や再発予防には以下の工夫が役立ちます。
1. 水分摂取を増やす
ウェットフードを取り入れる、複数の場所に水を置く、循環式給水器を使うなどの工夫をしましょう。
2. トイレ環境を整える
清潔なトイレを複数用意し、猫ちゃんが安心して排尿できるようにします。
3. ストレスを減らす
環境の急激な変化を避け、静かな生活空間を整えることが膀胱炎予防につながります。
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動物病院を受診すべき猫ちゃんの血尿サイン
• 血尿が1日以上続く
• 頻繁にトイレに行くが少量しか出ない
• 排尿時に強く鳴く、苦しそうにする
• 尿がまったく出ていない(尿閉塞の可能性、緊急事態)
• 元気や食欲がなくぐったりしている
これらは放置すると命に関わることがあるため、早急な診察が必要です。
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ほさか動物病院の猫ちゃんの血尿治療方法
当院では以下の流れで診療を行います。
1. 問診と身体検査
排尿の様子や生活環境、食事内容を伺い、膀胱の状態を触診します。
2. 検査
• 尿検査(細菌、結晶、pH、潜血反応など)
• 血液検査(腎機能や全身状態の確認)
• 画像検査(X線やエコーで結石や腫瘍を確認)
3. 治療
• 膀胱炎 → 抗菌薬、消炎剤、サプリメント
• 尿石症 → 点滴での洗浄、療法食での溶解、必要に応じて外科手術
• 腫瘍 → 生検や摘出、専門治療への紹介
• 尿閉塞 → カテーテルで尿道を通し、緊急処置を行います
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ほさか動物病院の猫ちゃんの血尿治療の特徴3つ
1. 原因を特定する精密検査
尿検査や画像診断を組み合わせて、血尿の根本原因を正確に調べます。
2. 再発予防を重視
特に尿石症や膀胱炎は再発しやすいため、食事療法や生活環境改善について丁寧にアドバイスします。
3. 緊急対応にも対応
尿閉塞など命に関わる状態にも迅速に対応し、飼い主様と猫ちゃんの安心を守ります。
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おわりに
猫ちゃんの血尿は単なる膀胱炎だけでなく、結石や腫瘍など深刻な病気のサインであることもあります。
放置せず、早めに原因を突き止めて治療を行うことが健康維持につながります。
猫ちゃんの血尿の場合は、早めに適切な対応を取ることが大切です!
症状が長引く場合や他の異常がある場合は、ぜひ「ほさか動物病院」での診察をご検討ください。私たちは地域の皆様と猫ちゃんの健やかな毎日を全力でサポートいたします。
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