「音」

こんにちは。獣医師の山下です。

コロナウイルス感染症のため、外出自粛が求められる中、お変わりないでしょうか?

私は先日、久しぶりに趣味のトランペットを吹いてみました。すっかり感覚も衰えてスタミナも落ち、一曲吹き続けることもできないレベルになっていましたが、いい気分転換になりました。


音に関してふと、犬や猫の聴覚について気になり少し調べてみました。

ヒト、②犬、③猫の中で聴力が最も優れている動物はどれでしょうか…?




答えは…③猫です。

犬の聴力はヒトの6~10倍優れていると言われています。そして、なんと猫は犬の2倍聴力が優れていると言われ、五感の中で最も聴力が発達しているとされています。

また、聞こえる音域についてはヒトが20ヘルツ~2万ヘルツくらい、犬は15ヘルツ~5万ヘルツくらい、猫は30ヘルツ~6万ヘルツ以上とされています。低音域はあまり変わりませんが、ヒトに比べ犬や猫は高音域を聴き取る能力が高いようです。特に猫は男性よりも女性の高い声を好むと言われていますが、動物はうなり声など低くて大きい声を不安なものとして、高くて小さい声を好意的に捉える傾向があるそうです。おうちのワンちゃん、ネコちゃんもひょっとすると我々が聴き取れない音を聴いているのかもしれません。

これから暖かく、湿度も高くなってくるとお耳にかゆみやトラブルを抱えるワンちゃん、ネコちゃんも増えてくるかもしれません。外耳炎はよくある病気ながら治療には時間がかかることが多いです。早期発見、治療が治療期間の短縮や改善において大切ですので、おうちのワンちゃん、ネコちゃんがお耳を気にしている様子でしたら、お早めにご相談ください。