【動物病院監修】猫ちゃんの血便の原因と対処法とは?~早めに気づいて大切な健康を守りましょう~

【動物病院監修】猫ちゃんの血便の原因と対処法とは?~早めに気づいて大切な健康を守りましょう~
はじめに
相模原市・町田市・八王子市の皆様こんにちは。
相模原市緑区にある、ほさか動物病院です。
猫ちゃんのトイレ掃除をしていて、「便に赤いものが混じっている」「血が筋のようについている」と気づいたことはありませんか?
これは「血便」と呼ばれる症状です。
血便は一過性の軽度なものから、深刻な病気のサインまで幅広い可能性を含んでいます。
放置してしまうと体力低下や貧血、命に関わる重度の病気を見逃すことにもつながります。
今回は「猫ちゃんの血便」について、原因や自宅での対処法、受診すべきサイン、そして当院「ほさか動物病院」での治療内容と特徴について詳しく解説します。
________________________________________
猫ちゃんの血便の原因と対処法とは?
猫ちゃんの血便は、血の色や混じり方によって原因が異なります。
鮮血なのか、暗い色の血なのかで、消化管のどの部分から出血しているかが推測できます。
1. 消化管の炎症や感染
•    急性腸炎、ウイルスや細菌感染(大腸菌、サルモネラなど)
•    原因:食べ物の変化、傷んだ食べ物、感染症
•    対処:軽度なら一時的な絶食と水分補給で改善することもありますが、長引く場合は受診が必要です。
2. 寄生虫
•    回虫、鉤虫、トリコモナス、コクシジウムなど
•    特に子猫では血便の原因になりやすい
•    駆虫薬で治療可能ですが、放置すると成長や健康に深刻な影響を与えます。
3. 食物アレルギーや炎症性腸疾患(IBD)
•    特定のフードに反応して腸が炎症を起こすことがあります。
•    慢性的に下痢や血便を繰り返す場合は、食事療法や長期管理が必要になります。
4. 異物の誤飲
•    おもちゃ、糸、骨などが腸を傷つけて出血することがあります。
•    異物が腸閉塞を起こすと命に関わるため、早急な診察が必要です。
5. 腫瘍
•    高齢の猫ちゃんでは、大腸や直腸の腫瘍が血便の原因となる場合もあります。
________________________________________
自宅でできる猫ちゃんの血便処置
軽度で一過性の場合、次のような自宅ケアを行うことができます。
1.    フードを消化器サポート食に切り替える
腸にやさしい療法食やウェットフードで様子を見ましょう。
2.    水分補給をしっかり行う
血便が続くと脱水しやすいため、新鮮な水を常に用意します。
3.    トイレを清潔に保ち観察する
便の状態、血の色や量を確認して記録しておくと、診察時に役立ちます。
※ただし、血便が続いたり猫ちゃんがぐったりしている場合は、自己判断での様子見は危険です。
________________________________________
動物病院を受診すべき猫ちゃんの血便サイン
次のような症状がある場合は、すぐに動物病院を受診してください。
•    血便が2日以上続いている
•    血の量が多い、真っ赤な鮮血が出ている
•    下痢と嘔吐を伴っている
•    元気や食欲がない
•    急激に体重が減っている
•    子猫や高齢猫での血便
これらは重度の消化器疾患や全身性の病気の可能性があるため、早期診断が重要です。
________________________________________
ほさか動物病院の猫ちゃん血便治療方法
当院では、血便の原因を特定するために以下のような検査と治療を行います。
1.    問診と身体検査
食事内容、便の状態、同居動物の有無を詳しく確認します。
2.    便検査
寄生虫や細菌、消化状態を調べます。
3.    血液検査
炎症や貧血の有無、内臓機能の状態を確認します。
4.    画像診断(エコー・レントゲン・内視鏡検査)
腫瘍や異物、腸の炎症をチェックします。また必要に応じて全身麻酔下で内視鏡検査も実施可能です。
5.    治療
•    感染症:抗生物質や駆虫薬
•    食物アレルギー:食事療法
•    腫瘍:手術や内科的治療
•    脱水や体力低下:輸液療法
________________________________________
ほさか動物病院の猫ちゃん血便治療の特徴3つ(修正版)
1. 原因を特定するための徹底した検査
血便の背景には感染症や寄生虫、炎症性腸疾患、腫瘍などさまざまな要因があるため、一時的な対症療法ではなく根本原因を追究します。必要に応じて血液検査・画像検査に加え、内視鏡を用いた小腸・大腸の精密検査を行い、粘膜の状態や病変部の生検による確定診断も可能です。
2. 猫ちゃんに優しい診療環境
猫専用スペースを整え、ストレスを最小限に抑えた診察を行っています。検査や処置の際にも猫ちゃんの負担を軽減できるよう配慮しています。
3. 飼い主様と二人三脚での再発防止
食事療法や生活環境のアドバイスを行い、再発を防ぐための予防管理を一緒に考えます。とくに慢性的な血便では、食事内容の調整や腸内環境の改善が重要であるため、継続的にサポートいたします。

________________________________________
おわりに
猫ちゃんの血便は、軽く見えても重大な病気のサインであることがあります。
猫ちゃんの血便の場合は、早めに適切な対応を取ることが大切です!
症状が長引く場合や他の異常がある場合は、ぜひほさか動物病院での診察をおすすめします。
日常のちょっとした異変に気づいてあげることが、猫ちゃんの健康を守る第一歩です。