心臓病の診療(循環器科)

はじめに

P1430079近年、獣医療の発展により動物も人と同様に寿命が延び、それに伴い心臓疾患も増加しています。

しかしながら、心臓病の初期では症状が出ないことも多く、身体検査にて心臓病の存在が疑われることがありますので、大切なペットの定期的な診察をお勧めします。

また、犬や猫の心臓病の多くは進行性で年齢とともに悪化するため、飼い主様が症状に気づかれるときには、すでに状態が進行していることも少なくないため、早期に発見し、的確な診断・治療を行うことが大切です。

的確な診断・治療を行うために、まずペットの身体検査を行い、必要であればレントゲン検査、血圧測定、心電図検査、心臓超音波検査を行い心臓の状態を把握していきます。

 

心臓病の症状

・咳をする

・散歩に行くのを嫌がる、疲れやすい

・呼吸が荒い

・ふらつく、失神する

・お腹がはってきた

※これら症状がみられたり、同様の症状がでてきたりするようであれば早めの受診をお願いいたします。

 

心臓病の診断と治療

診断

・身体検査

視診、触診、聴診、により全身状態と心臓のチェックをします。

 

・レントゲン検査

心臓の形や大きさ、肺、血管の太さのチェックをします。

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・心電図検査

不整脈の検出、心臓の拡大のチェックします。

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心臓もしくは他の疾患による血管への負担をチェックします。

 

・ホルター心電図検査(24時間連続心電図)

通常(上記)の心電図で記録できる時間は短時間に限られるのですが、ホルター心電図は24時間連続で

心電図を記録可能です。

適応
・不整脈による症状(失神など)が疑われる場合
・不整脈治療が適応か判断する場合
・不整脈治療の効果を評価する場合

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←ホルター心電図専用の洋服を着てもらい測定します。

入院の必要はなく、ご自宅での心電図を記録することが可能です。

 

 

 

 

・心臓超音波検査

心臓内部の構造、大きさ、血流をチェックし、心臓の機能を把握する重要な検査です。

この検査により、心臓病のタイプ、重症度、治療効果の確認をします

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・これら検査にて心臓の状態を把握し、また、他の疾患から心臓への影響や心臓から他の臓器への影響を確認するためこれら検査の他に血液・尿検査を行い、総合的に診断します。

 

治療

・内科治療

心臓病の治療としては、多くがお薬による治療になります。

目的は、症状を和らげて病気の進行をゆっくりにすることで、大切なペットをより楽に長生きさせることです。血管を広げて血圧を下げるお薬、利尿薬、強心薬を組み合わせることにより、心臓の負担を軽くし、症状を和らげます。