【動物病院監修】猫ちゃんの尿路結石の原因と対処法とは？～尿管・尿道結石を防ぐためにできること～
はじめに
相模原市・町田市・八王子市の皆様こんにちは。
相模原市緑区にある、ほさか動物病院です。
「猫ちゃんがトイレに何度も行くのにおしっこが出ない」
「おしっこの色が赤い」「背中を丸めて痛そうにしている」
このような症状が見られる場合、尿路結石の可能性があります。
尿路結石とは、腎臓・尿管・膀胱・尿道などに結晶や石ができて尿の流れを妨げる病気です。
特にオスの猫ちゃんは尿道が細いため、尿道結石で詰まりやすく、
放置すると命に関わる危険な状態になることもあります。
また、近年では**尿管結石（腎臓から膀胱をつなぐ管にできる石）**も増えており、
こちらは腎臓の機能低下を引き起こす可能性があります。
今回は、猫ちゃんの尿道結石と尿管結石の違いや原因、治療法、再発予防について詳しく解説いたします。
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猫ちゃんの尿路結石の原因と対処法とは？
猫ちゃんの尿路結石は、尿のpHや水分量、体質などさまざまな要因によって起こります。
結石の種類やできる場所によって治療法も異なります。
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1. 結石の種類
● ストルバイト結石（リン酸アンモニウムマグネシウム）
•    尿がアルカリ性に傾くと発生
•    若い猫ちゃんや肥満傾向で多い
•    食事療法で溶けることがある
● シュウ酸カルシウム結石
•    中高齢の猫ちゃんに多い
•    酸性尿で認められることが相対的に多い
•    食事では溶けず、外科的処置が必要なことも
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2. 尿道結石と尿管結石の違い
項目    尿道結石    尿管結石
主な発生部位    膀胱から尿道にかけて    腎臓と膀胱をつなぐ尿管
主な症状    トイレに行くが出ない、痛がる、血尿    元気消失、食欲低下、腎臓数値上昇
検査方法    尿検査・レントゲン・超音波    レントゲン・超音波・CT（外部施設紹介）
治療    カテーテル・点滴・食事療法・場合により外科手術    点滴治療、尿管ステント・外科手術（必要時）
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3. 尿道結石とは
膀胱から尿道にかけて石が詰まり、尿が出なくなる病気です。
特にオス猫ちゃんでは尿道が細いため閉塞を起こしやすく、
半日以上排尿できないと命に関わる危険があります。
主な症状：
•    トイレに何度も行く
•    おしっこが出ない・少ない
•    排尿時に鳴く
•    陰部を頻繁に舐める
•    血尿・嘔吐・ぐったりする
対処法：
カテーテルによる排尿補助、膀胱洗浄、抗炎症薬・抗生物質・点滴治療を行います。
再発防止には食事療法（pHコントロール食）が有効です。
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4. 尿管結石とは
腎臓から膀胱へ尿を運ぶ「尿管」に石が詰まる病気で、
尿道結石よりも発見が難しく、腎臓にダメージが残ることがあります。
主な症状：
•    食欲不振
•    嘔吐
•    元気がない
•    体重減少
•    血液検査で腎臓の数値（BUN・Cre）が上昇
対処法：
レントゲンや超音波で位置を確認し、必要に応じてCT撮影（外部施設紹介）を行い、
結石の正確な位置と数を把握します。
治療は点滴での利尿促進・尿管ステント・外科的除去・SABシステム（腎臓と膀胱をバイパスするチューブの設置）などを検討します。
腎機能を守るため、早期対応がとても重要です。
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自宅でできる猫ちゃんのチェックポイント
•    トイレに何度も行く
•    尿が少ない、または出ていない
•    尿の色がピンクや赤い
•    食欲や元気がない
•    嘔吐がある
•    体を丸めて痛そうにしている
どの症状も放置すると腎臓障害や尿毒症を起こすことがあり、早期受診が大切です。
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動物病院を受診すべき猫ちゃんのサイン
•    半日以上おしっこが出ていない
•    血尿が続く
•    食べない・吐く
•    ぐったりして動かない
•    お腹を触ると嫌がる
これらは尿道や尿管の閉塞を疑う症状です。
早急な検査と治療が必要です。
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ほさか動物病院の猫ちゃん尿路結石治療方法
当院では、尿道結石・尿管結石のどちらにも対応できるよう、
迅速な検査・治療・再発防止指導を行っています。
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1. 検査
•    尿検査：結晶・細菌・pH・比重を確認
•    レントゲン検査：結石の位置と大きさを可視化
•    超音波検査：腎臓・膀胱・尿管の状態を立体的に評価
•    血液検査：腎臓や肝臓への影響をチェック
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2. 内科的治療
•    食事療法による溶解（ストルバイト結石）
•    点滴治療による利尿促進
•    抗菌薬・鎮痛薬による炎症コントロール
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3. 外科的治療
•    カテーテル留置・膀胱洗浄（尿道閉塞）
•    膀胱切開による結石除去
•    尿管結石では、必要に応じて尿管ステント・外科手術を検討
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4. 再発予防
尿路結石は再発率が高いため、以下を徹底します。
•    水分摂取量を増やす（ウェットフード・自動給水器）
•    尿検査の定期モニタリング
•    尿pHを整える療法食の継続
•    ストレス軽減と運動促進
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ほさか動物病院の猫ちゃん尿路結石治療の特徴3つ
1. 結石の種類・部位を正確に診断
レントゲン・超音波検査を組み合わせ、尿道・尿管のどちらの結石かを丁寧に判別。
尿管結石が疑われる場合には発生部位によっては外部施設でCT撮影を行い、詳細な診断を実現しています。
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2. 猫ちゃんの苦痛を最小限にする治療
鎮静や鎮痛を適切に行い、痛み・ストレスの少ない治療を心がけています。
カテーテルや手術も安全に実施できるよう、スタッフが連携して対応します。
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3. 再発を防ぐ長期的サポート体制
食事療法・水分管理・定期検査を通して、再発を防ぐための生活指導を継続的に行います。
ご家庭でのケア方法も丁寧にサポートいたします。
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おわりに
猫ちゃんの尿路結石は、「尿道結石」と「尿管結石」のどちらも早期対応が命を守る鍵です。
放置すると、尿が出なくなったり腎臓の機能が低下したりする危険があります。
猫ちゃんの尿路結石の場合は、早めに適切な対応を取ることが大切です！
おしっこの様子がいつもと違う、食欲が落ちた、元気がない…
そんな時は、ぜひほさか動物病院へご相談ください。
当院では、尿道・尿管どちらの結石にも対応できる検査・治療・予防管理体制を整え、
猫ちゃんの健康な排尿をサポートいたします。