【動物病院監修】猫ちゃんが水をよく飲む原因と対処法とは?~多飲多尿は病気のサインかも~

【動物病院監修】猫ちゃんが水をよく飲む原因と対処法とは?~多飲多尿は病気のサインかも~
はじめに
相模原市・町田市・八王子市の皆様こんにちは。
相模原市緑区にある、ほさか動物病院です。
猫ちゃんが以前よりも「水をよく飲むようになった」「トイレの回数が増えた」と感じたことはありませんか?
一見健康的に見えても、実は体の中で異変が起きているサインかもしれません。
猫ちゃんの多飲(たくさん水を飲む)や多尿(おしっこの量が増える)は、
腎臓病・糖尿病・甲状腺機能亢進症・肝臓疾患などの病気が隠れていることがあります。
今回は、猫ちゃんが水をよく飲む原因とその見分け方、自宅でできる観察ポイント、そして当院での検査・治療方法について詳しく解説いたします。
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猫ちゃんが水をよく飲む原因と対処法とは?
1. 気温や環境による一時的な多飲
暑い季節や乾燥した環境では、自然に飲水量が増えることがあります。
暖房の使用やドライフード中心の食生活も水分摂取を増やす要因になります。
対処法:
•    新鮮な水をいつでも飲めるようにする
•    複数の場所に水を置く
•    ウェットフードやスープを取り入れて自然に水分補給
ただし、これが一時的ではなく数日以上続く場合は病気の可能性があります。
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2. 腎臓病(慢性腎臓病)
猫ちゃんの多飲で最も多いのが腎臓病です。
腎臓の機能が低下すると、体内の水分をうまく保持できず、尿として排出されてしまいます。
そのため体は水分を補おうとし、結果的に水をたくさん飲むようになります。
特徴的な症状:
•    水をよく飲む・おしっこの量が多い
•    食欲の低下
•    体重減少
•    毛づやが悪くなる
•    嘔吐を繰り返す
対処法:
血液検査で「BUN・クレアチニン・リン」の値を確認し、
早期に点滴治療や腎臓療法食で管理していくことが大切です。
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3. 糖尿病
糖尿病では血糖値が高くなり、尿に糖が出ることで体内の水分が失われます。
その結果、猫ちゃんは水をたくさん飲むようになります。
特徴的な症状:
•    水をよく飲む
•    食べているのに体重が減る
•    尿が多く、匂いが強い
•    元気がない
対処法:
血液検査と尿検査で血糖値と尿糖を確認します。
必要に応じてインスリン治療や食事療法を行い、血糖コントロールを行います。
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4. 甲状腺機能亢進症
中高齢の猫ちゃんに多く、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで新陳代謝が活発になり、
水をよく飲む・食べても体重が減るなどの症状が現れます。
特徴的な症状:
•    水をよく飲む
•    よく食べるのに体重が減る
•    活動的すぎる
•    毛づやが悪くなる
対処法:
血液検査で甲状腺ホルモン(T4)を測定し、内服治療または食事療法でコントロールします。
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5. 肝臓病・子宮疾患など
肝臓病では体内の代謝機能が落ち、食欲低下とともに多飲が見られることがあります。
また、避妊していない雌猫ちゃんでは、子宮蓄膿症でも多飲多尿の症状が出ることがあります。
対処法:
血液検査・腹部エコーで臓器の状態を確認し、
感染症や炎症に対する治療を行います。
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自宅でできる猫ちゃんの観察ポイント
多飲を見分けるには、普段から猫ちゃんの水分摂取量を意識することが大切です。
✅ 簡単なチェック方法
•    一日の飲水量を量る(体重1kgあたり40〜60mlが目安)
•    トイレの回数・尿の量を観察する
•    フードの食べ方や体重の変化を記録する
✅ 自宅での工夫
•    水を清潔に保ち、いつでも飲めるようにする
•    給水器を活用して興味を引く
•    ウェットフードやスープで自然に水分摂取
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動物病院を受診すべき猫ちゃんのサイン
次のような症状が見られる場合は、できるだけ早く動物病院を受診してください。
•    明らかに水を飲む量が増えている
•    尿の量が多く、トイレ掃除が増えた
•    食べているのに痩せてきた
•    嘔吐・下痢・元気がない
•    口臭が強くなった
•    高齢(7歳以上)で以前より水を飲むようになった
これらは腎臓病や糖尿病、内分泌疾患の初期サインであることが多く、
早期発見・早期治療が猫ちゃんの寿命に直結します。
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ほさか動物病院の猫ちゃん多飲治療方法
当院では、猫ちゃんの「多飲・多尿」の原因を的確に判断するため、
院内での迅速な血液・尿検査に対応しています。
1.    身体検査と問診
生活環境・食事内容・飲水量・トイレの様子を丁寧に伺います。
2.    血液検査(腎臓・肝臓・血糖・ホルモン)
腎臓機能・血糖値・甲状腺ホルモンなどを測定し、原因を特定します。
3.    尿検査
尿比重や尿糖の有無を確認し、腎臓や糖尿病の診断に役立てます。
4.    腹部エコー検査
腎臓や肝臓、子宮などの臓器の状態を非侵襲的に確認します。
5.    点滴治療・食事管理
脱水や電解質異常がある場合は点滴治療を行い、
症例に応じて**療法食(腎臓・糖尿病・甲状腺用)**を提案します。
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ほさか動物病院の猫ちゃん多飲治療の特徴3つ
1. 院内迅速検査で当日診断が可能
血液検査・尿検査・エコーを院内で行うことで、
その日のうちに結果をお伝えし、早期の治療開始が可能です。
2. 各疾患に対応した内科治療と食事療法
腎臓病・糖尿病・甲状腺機能亢進症など、それぞれの病態に合わせた内服治療や療法食管理を行います。
3. 安心の入院・点滴管理体制
状態が悪化している場合には、静脈カテーテルを用いた補液・入院治療を行い、
回復までしっかりサポートします。
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おわりに
猫ちゃんが水をよく飲む行動は、一見健康そうに見えても、腎臓病や糖尿病などのサインであることが少なくありません。
猫ちゃんが水をよく飲む場合は、早めに適切な対応を取ることが大切です!
症状が長引く場合や体重・食欲に変化がある場合は、ぜひほさか動物病院へご相談ください。
当院では、血液・尿検査、エコー、点滴治療などを組み合わせ、
猫ちゃん一匹一匹に合わせた診療を行っております。