はじめに
相模原市・町田市・八王子市の皆様こんにちは。
相模原市緑区にある、ほさか動物病院です。
わんちゃんが突然足を引きずったり、立てなくなったりする場合、「骨折」が起きている可能性があります。
交通事故や高いところからの落下、ドアに挟まれるなど、日常生活の中でも思わぬ事故が原因となることがあります。
骨折は、痛みや出血を伴うだけでなく、放置すると骨の変形や関節の機能障害を残すことがあります。
今回は、犬の骨折の原因、症状、治療方法、そしてほさか動物病院での整形外科的対応について詳しくご紹介します。

犬の骨折の原因と対処法とは

骨折は、外からの強い衝撃によって骨が折れたり、ひびが入ったりする状態です。
わんちゃんの年齢や体格によっても発生のしやすさが異なります。
主な原因
・交通事故や転倒、落下
・他の動物とのケンカや衝突
・ジャンプや階段の踏み外し
・骨の老化や代謝異常による脆弱化（骨粗しょう症など）
特に小型犬は骨が細く、ソファーやベッドからのジャンプで骨折するケースも珍しくありません。

自宅で見られる症状

骨折を起こしたわんちゃんは、次のような行動を示すことがあります。
・足をつかずに歩く、または完全に浮かせている
・患部を触ると強く痛がる、鳴く
・腫れや出血がある
・不自然な角度に足が曲がっている
・元気や食欲がなく、動こうとしない
外見上は目立たなくても、骨の内部でひびが入っている場合もあるため、異変を感じたら早めの受診が必要です。

自宅での応急処置

骨折が疑われる場合は、患部をできるだけ動かさず、安静を保つことが重要です。
・痛がる部分を触らない
・無理に歩かせず、タオルや毛布で体を支えて移動する
・出血がある場合は、清潔なガーゼで軽く圧迫する
・骨が皮膚から突き出ている場合は、そのままにして動かさない
応急処置を行った後は、できるだけ早く動物病院へご連絡ください。

動物病院を受診すべきサイン

・足をまったくつかない
・強い痛みで鳴き続ける
・関節や骨の位置がずれて見える
・腫れや熱感がある
・元気がなく、動こうとしない
これらの症状がある場合、骨折や脱臼の可能性が高く、早期の診断と固定が必要です。

ほさか動物病院の診断と治療

当院では、整形外科分野の専門的知識と技術をもとに、骨折の正確な診断と治療を行っています。
診断
・視診・触診による痛みや変形の確認
・レントゲン検査で骨折部位や形状を特定
・必要に応じて超音波検査で筋肉や靭帯の損傷を評価

治療

骨折の状態（部位、ずれの大きさ、骨の種類）によって、治療法は異なります。
1.    保存療法（固定）
　軽度の骨折やひび割れの場合は、副木やギプスで固定し、自然治癒を促します。
2.    外科手術
　骨がずれている場合や関節付近の骨折では、ピン、プレート、ワイヤーなどを用いて正確に整復します。
　手術後は安静とリハビリが必要です。
3.    リハビリ・再発防止
　回復過程では、筋肉の萎縮を防ぐための軽い運動や物理療法を行い、再発予防に努めます。

ほさか動物病院の骨折治療の特徴3つ

1.    整形外科に精通した獣医師が在籍
　当院には、麻布大学整形外科研修医として経験を積んだ獣医師、およびAOVET（世界的な獣医整形外科研修プログラム）セミナーを受講した獣医師が在籍しています。
　これにより、骨折の種類や部位に応じた最適な手術方法を選択できます。
2.    レントゲン・超音波による正確な診断
　骨や関節、軟部組織を多角的に評価し、損傷の程度を見極めたうえで治療方針を決定します。
3.    手術から術後ケアまで一貫対応
　院内で外科手術・術後管理・リハビリまで対応可能なため、わんちゃんの回復を継続的にサポートできます。
________________________________________
終わりに
犬の骨折は、見た目以上に重度な損傷を伴うことがあります。
放置してしまうと関節の変形や歩行障害につながるため、早期の治療がとても重要です。
ほさか動物病院では、整形外科分野に強い獣医師が在籍し、確実な整復と早期回復を目指した治療を行っています。
わんちゃんが突然足を引きずったり、動かなくなったりした場合は、すぐにご相談ください。