【動物病院監修】犬の寝言~かわいい寝言の裏に隠れた健康サインとは~
【動物病院監修】犬の寝言~かわいい寝言の裏に隠れた健康サインとは~
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はじめに
相模原市・町田市・八王子市の皆様こんにちは。
相模原市緑区にある、ほさか動物病院です。
わんちゃんが寝ているときに「クゥー」「ワン」「ピクピク」と声を出したり体を動かすことはありませんか?
その様子がかわいくて思わず見入ってしまうご家族も多いと思いますが、寝言には“正常な夢”によるものと、“病気のサイン”によるものの両方があります。
今回は、犬の寝言の仕組みと、注意が必要なケース、そしてほさか動物病院での診察方針について解説します。
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犬の寝言の原因と対処法とは?
わんちゃんも人間と同じように、「浅い眠り(レム睡眠)」と「深い眠り(ノンレム睡眠)」を繰り返しています。
寝言や体の動きは、主にレム睡眠中に起こります。
1. 夢を見ているとき
レム睡眠中は脳が活発に動いており、日中の体験を夢として再生していると考えられています。
遊んでいる夢、食事をしている夢、楽しい記憶などを見ているときに、小さく鳴いたり足を動かしたりすることがあります。
この場合はまったく問題ありません。
2. 睡眠中の体温変化や刺激
寒暖差や寝具の違いなどで体が反応して鳴くことがあります。
特に高齢犬や子犬では、体温調整が不安定なため、眠りが浅くなりやすい傾向があります。
3. 痛みや不快感による反応
関節炎や腹部の違和感など、痛みがあるときに寝ながら声を出すことがあります。
体勢を変えても寝言が続く場合は、体の痛みが関係している可能性もあります。
4. 神経や脳の異常
てんかんや発作性疾患の一部では、眠っている最中に体が痙攣し、鳴き声を出すことがあります。
通常の寝言と違い、意識が戻りにくい、呼吸が荒い、体が硬直するなどの症状を伴う場合は要注意です。
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自宅でできる観察とケア
寝言が正常な範囲かどうかを見分けるには、次のような点を観察してみましょう。
・寝言が短時間で終わる(数秒~数十秒程度)
・起こすとすぐに目を覚まし、普段どおりに動ける
・寝ているとき以外は元気で、食欲もある
・頻度が多すぎない(毎晩のように繰り返さない)
これらに当てはまる場合は、夢を見ているだけの可能性が高く、心配はいりません。
ただし、次のような場合は注意が必要です。
・寝言が長く続く(1分以上)
・体を激しく動かす、震える、痙攣している
・呼吸が速く、荒くなっている
・覚醒後もしばらくぼんやりしている
・日中にもボーッとしている、転ぶ
このようなときは、発作や神経の異常が関係していることがあるため、動物病院での診察をおすすめします。
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動物病院を受診すべき寝言のサイン
・寝ている最中に痙攣する、体が硬直する
・寝言中に呼吸が苦しそう
・寝言が毎日続く
・起きたあともぼんやりしている
・高齢で、昼夜逆転のような行動が出ている
これらは神経疾患や脳の異常、または認知機能の低下が関係していることがあります。
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ほさか動物病院の診断と治療
当院では、寝言が生理的なものか、病的なものかを丁寧に区別するため、次のような診察を行います。
1. 問診と行動の確認
寝ているときの様子、発生頻度、生活リズムなどを詳しくお伺いします。
可能であれば、寝言の様子を動画で見せていただくと診断の助けになります。
2. 身体検査・神経学的検査
姿勢、反射、歩行の状態などを確認します。
3. 血液検査・ホルモン検査
代謝異常や肝臓・腎臓の機能低下、内分泌疾患の有無を調べます。
4. 画像検査(レントゲン・超音波)
内臓疾患や痛みの原因となる異常を確認します。
5. 外部施設との連携によるMRI検査
てんかんや脳腫瘍などの神経疾患が疑われる場合は、外部施設でのMRI検査をご紹介します。
6. 治療
痛みが原因の場合は鎮痛治療、発作性疾患の場合は抗てんかん薬の投与などを行います。
生活リズムの乱れや不安が関係している場合は、環境調整やサプリメント療法も取り入れます。
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ほさか動物病院の睡眠・神経疾患診療の特徴3つ
1. 行動観察を重視した丁寧な診断
ご家庭での様子を含め、生活全体を見て判断します。
2. 神経疾患から内臓疾患まで幅広い視点で診療
てんかんや痛み、代謝異常など、あらゆる可能性を考慮して検査を進めます。
3. 安心して相談できるサポート体制
動画やメモをもとに、ご家族と一緒に原因を探り、わんちゃんに合った治療を提案します。
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終わりに
犬の寝言は多くの場合、生理的なもので心配はいりません。
しかし、頻度が高い、動きが激しい、呼吸が苦しそうなどの場合は、神経疾患や痛みが関係していることもあります。
ほさか動物病院では、寝言の原因を幅広く評価し、必要に応じて神経・内科的検査を行っています。
「寝言が多い」「寝ている時の動きが気になる」と感じたら、早めにご相談ください。