【動物病院監修】犬の口臭～歯周病・内臓疾患のサインを見逃さない～
はじめに
相模原市・町田市・八王子市の皆様こんにちは。
相模原市緑区にある、ほさか動物病院です。
わんちゃんとスキンシップをしているときに「口が臭う」と感じたことはありませんか？
実は、口臭は単なる口の汚れだけでなく、歯周病や内臓疾患のサインであることも少なくありません。
今回は、わんちゃんの口臭の原因、対処法、そしてほさか動物病院での検査・治療について詳しくご紹介します。
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1．犬の口臭の原因とは？
わんちゃんの口臭の多くは口の中に原因がありますが、
中には全身の病気が関係している場合もあります。
① 歯垢・歯石の蓄積
最も多い原因は、歯垢や歯石による細菌の繁殖です。
食べかすや唾液中の成分が歯の表面に付着し、細菌が増えることで口臭が強くなります。
歯垢は3～5日で歯石に変化し、歯ブラシでは除去できなくなってしまいます。
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② 歯肉炎・歯周病
歯垢や歯石の中の細菌が歯ぐきに炎症を起こすと、「歯肉炎」と呼ばれる状態になります。
さらに進行すると歯を支える骨が溶けてしまう「歯周病」へと悪化します。
歯周病が進むと、歯ぐきから膿が出たり、歯がぐらついたり、出血を伴うこともあります。
口臭は強烈になり、わんちゃんが口を触られるのを嫌がるようになります。
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③ 歯根膿瘍（しこんのうよう）
歯の根元に細菌が入り込み、膿がたまる病気です。
特に上顎の奥歯で起こりやすく、鼻の奥に炎症が広がると鼻水やくしゃみも見られます。
この場合、片側だけから鼻汁が出るのが特徴です。
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④ 口内炎
口の粘膜に炎症が起こり、潰瘍や赤みが見られる状態です。
刺激性の強い細菌や歯石が原因のこともあれば、ウイルス感染や免疫異常が関係する場合もあります。
強い痛みがあるため、食欲低下やよだれの増加を伴うことが多いです。
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⑤ 異物・腫瘍
口の中に刺さった木片や骨片、腫瘍（がん）などがあると、そこに細菌が繁殖し口臭が発生します。
腫瘍の場合、出血や食べにくさ、顔の変形などを伴うこともあります。
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⑥ 内臓疾患（腎臓・肝臓・消化器）
口の中に異常がなくても、体の内側の病気で口臭が出ることがあります。
•    腎臓の機能低下：体内の老廃物が尿として排出されず、血液中に残ることで「アンモニア臭」がする
•    肝臓疾患：代謝異常で「腐敗臭」や「甘ったるい臭い」が出る
•    消化器疾患：胃炎や逆流により、酸っぱい臭いやガス臭がする
このように、口臭は全身状態を映すサインでもあります。
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2．ご家庭で確認できる口臭のチェックポイント
•    以前より口の臭いが強くなった
•    歯ぐきが赤い、出血している
•    食べ方が変わった（片側だけで噛む、硬いものを避ける）
•    よだれが増えた、口を気にしている
•    鼻水・くしゃみ・顔の腫れを伴う
•    食欲が落ちてきた、体重が減ってきた
このような変化がある場合は、早めの受診をおすすめします。
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3．ほさか動物病院での検査
口臭の原因を特定するため、以下のような検査を組み合わせて行います。
•    視診・口腔内検査：歯石の付着、歯ぐきの腫れ、歯の動揺などを確認
•    レントゲン検査：歯根や骨の状態を確認し、歯周病や歯根膿瘍を評価
•    血液検査：腎臓・肝臓など内臓の異常をチェック
•    細菌培養検査：感染菌を特定して、適切な抗菌薬を選択
•    超音波検査：必要に応じて内臓疾患の有無を確認
当院では、全身麻酔下での歯科レントゲン検査やスケーリング（歯石除去）も実施しています。
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4．治療方法
① 歯垢・歯石・歯周病の治療
麻酔下でのスケーリングにより歯石を除去し、歯周ポケット内を洗浄します。
重度の場合は、感染した歯を抜歯し、痛みや炎症を取り除きます。
治療後は、再発防止のために歯みがきやデンタルケアの継続が重要です。
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② 口内炎・歯根膿瘍
感染を抑える抗菌薬や消炎剤の投与を行い、
必要に応じて原因歯の抜歯や洗浄処置を行います。
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③ 内臓疾患による口臭
腎臓・肝臓・消化器などの異常が原因の場合は、
血液検査の結果に基づいて点滴・内服・食事管理などの治療を行います。
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5．ご家庭でできる口臭予防
•    歯みがきを習慣にする（できれば毎日）
•    歯ブラシが苦手な場合は、デンタルシートや歯みがきジェルを活用
•    歯石がつきにくい食事内容を選ぶ
•    定期的に動物病院で歯科チェックを受ける
•    水分摂取量を保ち、口の中を乾燥させない
口臭の多くは日常のケアで予防可能です。
特に小型犬は歯石がつきやすく、歯周病の進行も早いため注意が必要です。
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6．ほさか動物病院の口臭治療の特徴3つ
① 歯科レントゲンとスケーリングによる正確な治療
見た目だけでなく、歯の根や骨までしっかり評価して治療を行います。
② 内臓疾患も視野に入れた総合的診断
腎臓・肝臓・消化器など、全身の状態を確認しながら治療方針を立てます。
③ 予防重視の歯科ケアサポート
ご家庭での歯みがき指導や、デンタルケア製品の選び方まで丁寧にサポートします。
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7．終わりに
わんちゃんの口臭は、「口が汚れている」だけでなく、
歯周病や腎臓病など、命に関わる病気のサインであることもあります。
口臭が気になったら放置せず、早めに検査を受けることが大切です。
ほさか動物病院では、歯科・内科の両面から原因を探り、
わんちゃんが快適に生活できるようサポートしています。
大切なわんちゃんの健康を守るために、気になる口の臭いを感じたら、
ぜひ一度ご相談ください。